Category Archives: 理事長挨拶

2018年2月

(2018年2月)
「沖縄の問題は我が事」と考え 取り組みます
理事長 井上 博之

 昨年から今年にかけて、沖縄で米軍のヘリコプター事故が頻発しています。遠い南の県での出来事と眺めているわけにはいかないと感じました。医師・歯科医師の団体としての立場をわきまえながら、日本国民の主権が脅かされ、安心して暮らせる生活が踏みにじられている事態を直視し、対処したいと思います。辺野古新基地建設をめぐる、沖縄県民の動きにも注目しています。現在行われている名護市長選挙や11月の沖縄県知事選挙にも深い関心を寄せています。
 当協会はこれまで、医師の社会的責任を果たす上で必要な政治的発言は積極的に行ってきました。最近だけではありません。戦後ずっと続いている、沖縄県での異常な事態に日本国民の一員としても、しっかりと目を向ける必要性を感じています。とりわけ、県選出の国会議員である、小野寺五典防衛大臣の「どこの国の防衛大臣?」と言いたくなるような対応には失望しています。大臣に意見が言える機会があれば、提言できるようにしたいと思います。
 米軍ヘリの部品が落下した保育園には、ネット上や直接電話でも「自作自演だろ」「基地のおかげで食っているのだからこれくらい我慢しろ」と口汚く罵る声が届いているといいます。日本中で、沖縄についての正確な情報が共有されないといけないことを示しています。必要な情報提供にも努めたいと考えています。
 全国の保険医協会・医会が学術的交流を深める場である、保団連医療研究フォーラムが、今年11月23~24日に、沖縄で開催されます。これをよい機会として、沖縄訪問の年にしていきたいと考えています。現地の視察・交流に取り組みます。

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2018年1月

(2018年1月)
もっともっと多面的に「連携」を発展させる努力をします任
理事長 井上 博之

 あけましておめでとうございます。今年はあらゆる場面で「連携」がいっそう大切になる年となると予測しています。
 当協会の活動も、さらに「連携」を意識して進めます。これまでも研究会や地域医療活動を通じて「医科歯科連携」の取り組みを進めてきました。感染症をめぐる問題や、糖尿病と歯周病の関連など、医療連携が切実に求められています。
 4月には、診療報酬と介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定があり「医療と介護・福祉の連携」もさらに求められます。国保の県単位化と地域包括ケアの推進でも連携の課題が絡まってきます。
 今年15回目の開催となる「子育て支援シンポジウムは」、子育てに関わる広範な人々の参加を得て連携を広げています。また、保険でより良い歯科医療の実現を願う「いい歯デー市民のつどい」は、医療関係団体と県内の消費者多数を組織するみやぎ生協とが協力して、運動を発展させてきました。
 東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターに、当協会は、震災直後の結成時より参加してきました。震災からの復興が進むにつれ、問題点や課題が見えにくくなってきています。震災から間もなく7年、県内の諸団体が連携し問題にあたっているセンターとともに、被災者本位の復興支援に努めます。
 昨年12月10日、国際NGO「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞したことは大変喜ばしいことでした。当協会は、「核戦争を防止する宮城医師歯科医師の会」の運動を通じてICANとも関わってきました。「核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任である」との想いで、世界の反核運動との連携も発展させます。
 多方面で連携が進み、医療や社会保障の前進が得られるよう、当協会の持てる力をしっかりと発揮できる年にしたいと願っています。皆様、今年もよろしくお願いいたします。

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2017年12月

(2017年12月)
核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任
理事長 井上 博之

 今月10日、ノーベル平和賞の授賞式が行われます。宮城県保険医協会が進めてきた反核運動にもかかわりのあった、国際NGO「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)に授与されます。今年7月に、国連の会議で成立した核兵器禁止条約に続き、大変喜ばしい出来事で、これを契機にして、平和を希求する国際世論が高まることを大いに期待します。世界の流れは、核兵器の違法化を宣言するところまできています。
 当協会は「核戦争を防止する宮城医師歯科医師の会」の事務局を担ってきました。この運動を推進してきた原点には、「人命を守る医師はいかなる戦争をも容認できない」「核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任である」(開業医宣言~保団連の医療に対する基本姿勢~より)というはっきりとした考えがあります。今回は、このことをさらに声高に主張する機会を得たという想いです。
 核兵器廃絶を求める市民社会の取り組みと連帯し、その機運をさらに盛り上げていきたいと考えています。日本政府を含め、核の抑止力に頼る勢力を包囲する取り組みも求められると思います。そういう点から、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」が大事です、核廃絶を求める何億という世論となって、国際政治を動かす力となることを願い、取り組みを強めます。

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2017年11月

(2017年11月)
診療報酬・介護報酬の引き上げを求めます
理事長 井上 博之

 来年4月からの診療報酬・介護報酬同時改定をめぐって、重要な動きが出てきました。10月25日、財務省の財政制度等審議会が、診療報酬を2%台半ば引き下げるよう提案しました。特に診療報酬本体のマイナス改定を求めている点に注意が必要です。同時に、介護報酬もマイナス改定とするよう求めました。安倍政権下で進められる社会保障費圧縮路線に沿った提言です。
 「医師の技術料は上げられません」「医療従事者や介護職員の給料を下げなさい」と言っているようなものです。「医療崩壊」が叫ばれたのは、2002年の診療報酬マイナス改定の頃からです。その後の改定ではマイナスを取り戻すには至っていません。累計では、実質10%以上のマイナスとなっています。そして、今も「医療崩壊」が指摘されています。
 また、介護の現場も、人手不足と過重労働が深刻です。施設はあっても稼働できず、要介護者の利用に支障が出ています。
 こういう現場の実情に沿った国の改善策を求めます。財政ありきで始まるのではなく、医療と介護の向上をめざして欲しいのです。
 私たちの要求は次の通りです。

国民に安全、安心で、必要な医療を提供するため、診療報酬を、技術料を中心に、医科・歯科とも10%以上引き上げること。
新たな患者負担増の計画は中止し、患者窓口負担を軽減すること。

 これらを求めて、会員の要請署名を集め、各大臣や国会議員に要請する予定です。私たちは、経済的な理由で必要な受診を諦めている患者さんを見ています。私たちは、私たちのためだけでなく、患者さんが安心して受診できる医療を求めています。皆さんと力を合わせて、要求実現に結び付けたいと考えています。

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2017年10月

(2017年10月)
衆議院選挙にあたって
理事長 井上 博之

 9月28日、衆議院が臨時国会の冒頭に解散され、10月10日公示で総選挙が行われることになりました。安倍首相は自ら「国難突破解散」と名付けましたが、どうもこじつけのような気がします。
 国政に関心を寄せる方なら、誰もが「森友・加計疑惑隠し解散」ではないかと思うのではないでしょうか。そういう点から「自己保身解散」「自己都合解散」という呼び名も的を得ています。憲法改正をめざしているのに、そのことに触れずに解散したのは、「本音隠し解散」「目くらまし解散」ともいえます。私たち国民に、まやかしを見破る目を持つことを求めているように感じます。
 いずれにしろ、選挙となった以上、意味のある選挙になることを期待せざるを得ません。宮城県保険医協会として、とりわけ、2年後に予定される消費税の10%への増税問題もある中、社会保障をめぐるまともな政策論議が進むことを求めます。
 いま、社会保障財源をめぐる本格的な議論が必要です。アベノミクスで景気回復ができなかったことは誰の目にも明らかです。医療においては、患者負担増計画の推進など、これまで続けられてきた社会保障費削減路線が良かったのか、国民生活の現実を見定めながら審判が求められています。
安定した雇用の実現こそ景気回復の基礎です。さらに、社会保障の充実でくらしの安心が得られてこそ景気回復につながります。当会や保団連が求めてきたように、患者窓口負担を大幅に軽減する方向へ、大胆に転換させることなどが求められています。こういうことを含め、国家財政のあり方の基本が問われるべきだと思います。
 さらに、原発再稼働の是非や、憲法9条改正論議、核兵器禁止条約批准の検討が進むことも期待します。
 当会は、今回の衆議院選挙にあたっても、重点要求を提示し、各候補者へのアンケートを実施します。回答は協会紙や当ホームページに掲載し、会員をはじめ広く有権者に判断材料を提供します。少しでも有意義な選挙となるよう努力したいと思います。

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