シリーズ「女川原発廃炉への道」No,7


シリーズ「女川原発廃炉への道」

再稼働には絶対に反対

理事 高橋 征

 私は女川原発に関して「再稼働には絶対に反対だ」と強く言いたい。約50年前には、停電が年に幾度となく起きた。冬に停電すると、こたつに入り、オーバーコートを肩から掛けて暖をとったものだ。
 現在、女川原発が稼働していなくても、停電どころか「節電してください」の言葉すら耳にしない。猛暑により電力消費量が多くなっても、現状の電力体制で問題は生じていない。先日、経済産業省からも今年の夏は節電要請を行わないことが発表されている。電灯等のLED化、動力の効率化等により電力消費量も低下し、電力に余力がある。
 この間、廃炉が決まった1号機の処理には34年もの時間を要する。廃炉費用は約419億円と巨額であり、最終的には私たちの電気料金に上乗せされることになる。子孫に負の遺産を押し付けることにもなる。
 2号機に関しては、使用済み核燃料の処分先も決まらない中で、再稼働しようとすることは言語道断で、到底理解できない。「原子力村」に群がっている政治家や企業が関係しているのか。稼働の理由が一部の特定の人の利益のためであるのならば、なおさら原発再稼働は必要ない。現在、協会で「女川原発2号機の再稼働反対会員署名」に取り組んでいる。まだ提出していない先生は、ぜひご協力いただきたい。署名用紙は事務局までご連絡ください。

 

本稿は宮城保険医新聞2020年7月5日(1722)号に掲載しました。

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