「東日本大震災から10年 医療における震災および災害の教訓を語る」(3/7)アピール


 3月7日に開催した震災10年企画において、以下のアピールを発出しました。

アピール

 東日本大震災から10年。多くの教訓と日々新たな課題も生起し、復興はいまだ途上にあります。大災害を体験した私たち一人ひとりが、どのような復興をなしえてきたのか? 震災から何を学び何を引き継ぐのか?考えつづける努力を怠らないことが問われているのではないでしょうか。私たちが運動を続けた被災者の医療費窓口負担免除をめぐっては、県による支援の違いという理不尽な状況が生まれました。また、東京電力福島第一原発事故により多くの方々が今も避難を余儀なくされているにも関わらず、隣県である宮城で女川原発再稼働の動きを加速しています。災害の教訓を学ぼうとしない政府や行政であるならば、その在り方は正されなければなりません。

 世界はコロナ禍に見舞われ、医療機関、医療従事者の公益的役割があらためて見直されています。そして震災で置き去りにされがちであった生活復興、生活支援という被災者本位の課題が今また問われています。

本日、大災害の中での苦難に満ちた医療再建への経験を語り合うと共に、感染症と災害リスクという今日的課題についても学びました。コロナ禍の困難な状況での震災復興と新たな災害への備えが求められています。
共に前に進みましょう。

2021年3月7日
「東日本大震災から10年 医療における震災および災害の教訓を語る」
宮城県保険医協会

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