2021年8月 理事長挨拶


(2021年8月)

暑中お見舞い申し上げます

理事長 井上 博之


 新型コロナウイルス感染症が急拡大しています。一方、連日暑い日が続いており、皆様には、いろいろとご苦労が絶えない日々をお過ごしのことかと推察いたします。
 変異株への置換が進むなど、コロナ感染への不安が高まる中、国民の心配をよそに東京五輪が強行されました。国民の健康や生命に及ぼす、大きなリスクを背負うことになり大変心配です。
 当会は、6月7日に「東京オリンピック・パラリンピックの中止を決断し、新型コロナウイルスの収束に全力を尽くすよう求めます」という声明を出しました。その後、コロナワクチン接種や必要な医療確保に関する、会員医療機関へのアンケートを実施しました。その結果を基に、7月15日に「新型コロナウイルス感染症拡大から国民の命・健康と地域医療を守るための緊急支援を求める要望書」を国に提出しました。
 残念なことに、この間の菅政権の施策は、国民の期待に全く応えないものばかりです。一方では、国民が望みもしない、75歳以上の医療費2倍化や医師養成数・病床削減方針は進めようとしています。この政権の絶望的状況の打開には、もはや政権交代を求めるしかないのかもしれません。
 この秋には、総選挙が行われます。宮城県知事選挙もあります。当会は、大変重要な選挙だと位置づけ、既に、両選挙に臨む重点要求をまとめ、各政党や候補者へのアンケートにも取り組み始めました。「選挙に行こう」キャンペーンも予定しています。
 宮城県の村井知事が進める県の施策にも、批判が高まっています。お粗末な論理建てで、女川原発の再稼働に同意してしまいました。県民の不安が解消されないままに、水道事業民営化を強行しようとしています。利府町の宮城スタジアムでの五輪サッカー競技の有観客について、誰の意見も聞かない横暴ぶりで有名になりました。その他に、県内3病院の統廃合問題など、宮城県政の問題がとても重要です。
 国政、県政をめぐって、政治の展望を語り合える夏にしたいと願っています。

 

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