宮城県保険医協会 理事長声明「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の停止を求める」


 

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の停止を求める声明

 ロシアによって引き起こされたウクライナ武力侵攻は、国連憲章や国際法を踏みにじる侵略行為そのものである。子どもを含む多くの民間人の犠牲も出ており、人道上も許すべからざる暴挙である。同時にロシアが「最も強力な核保有国の一つ」「わが国を攻撃すれば、壊滅し、悲惨な結果になることに疑いはない」と核兵器使用を示唆する「核の威嚇」を行ったことは、すでに世界の86ヵ国が署名している「核兵器禁止条約」に明白に違反する。平和を求め核廃絶へと歩む、人類の多年の努力を踏みにじるものである。同時に、日本政府には、この条約への参加を真剣に検討することが求められよう。
 加えて、ロシアはチェルノブイリ原発を占拠していると報道されている。これは国連憲章、国際法、IAEA憲章に反する危険な違反行為である。核施設敷地における武力の行使、占拠は原発の安全性を極度に脅かす暴挙である。チェルノブイリ原発の石棺の損傷や、核廃棄物貯蔵施設への被害をもたらした場合には、大量の放射性物質が飛散する恐れもある。即時原発占拠をやめ、撤退する事を要求する。

 今まさに進行する非人道的、破滅的な愚行に対し、理性に基づくあらゆる努力と行動が求められている。私は、命を守る医師・歯科医師の会の代表として、ロシアによるウクライナ武力侵攻と、核による威嚇に強く抗議し、軍事行動の即時停止を求めるものである。

2022年3月2日
宮城県保険医協会
理事長 井上博之

 

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