集団的自衛権容認の安全保障法案提出に抗議する声明(反核医師の会)


現行憲法では集団的自衛権の行使は憲法違反であり、歴代内閣では憲法の改正なくして行うことができないという見解で一致していたものである。これらの見解を一切無視し、閣議決定で国会に提出し、数の力で押し切ろうという蛮行は決して許されるものではない。そもそも、憲法はこのような権力から国民を守るためにあり、日本の法制度の中で最上位にあるものである。憲法を無視し、国会を無視し、国民を軽視しする現政府与党に対し、強く抗議するものである。

憲法9条は明確に集団的自衛権を否定しているものであり、これに異を唱えるのであれば、正式に国民投票において賛否を問うこと以外その道はないことは明白である。

人間の命と健康を守り、平和を願い、いかなる理由においても戦争に反対する我々は、国民のみならず全世界の人間の命の尊さを訴えるとともに、このような戦争を招く可能性が高い法案を決して認めることはできない。

原発問題においても同様で憲法25条の生存権をも脅かす原発を推進する現在の政府与党は憲法違反内閣と言わざるを得ない。

立憲主義国家である以上、国民は憲法の名のもとに、この政権による横暴を阻止する事ができる事を再認識する必要がある。

 

2015年5月18日

核戦争を防止する宮城医師・歯科医師の会

 

 

 

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