保団連 2015年受診実態調査結果(宮城集計分)


保団連2015年受診実態調査(宮城集計分)

経済的な理由による治療中断46・7% 歯科では5割超

 医療現場で起きている患者の受診抑制の実態を明らかにするため、会員を対象に行った「受診実態調査」で、この半年間で主に患者の経済的な理由によると思われる治療中断事例がある医療機関が、47.3%にのぼっていることが明らかになりました。歯科では55・3%と5割を越えています。また41・2%の医療機関で、この半年間に医療費負担を理由に検査や治療、投薬を断られる経験があると回答しました。
 調査は11月25日付けの宮城保険医新聞1575号に用紙を同封し12月25日まで実施。165件(医科89件、歯科76件)から回答があり、回収率は10.2%でした。
 治療中断事例の病名では、医科で糖尿病が22件と最も多く、次いで高血圧症20件、脂質異常症12件という順です。歯科では歯冠修復・欠損補綴41件、う触23件、歯周病22件という順になりました。またこの半年間で41・2%の医療機関で窓口一部負担金の未収金があったこともわかりました。未収金があったと回答した医療機関のうち、全額回収できたところは、24・1%にとどまります。
この半年間にあった事例についての設問では、医科は「薬が切れているはずなのに受診に来ない」が57件と最も多く、「薬代の負担を減らしてほしい(ジェネリックを希望など)と言われた」が56件、「受診回数を減らしてほしい(「月1回を2カ月に1回に」「長期投薬を希望」など)と言われた」が50件という結果でした。歯科では「痛みがとれたら受診に来ない」60件、「『保険のきく範囲で治療してほしい』と言われた」50件、「自己負担額について質問されることが増えた」33件という結果でした。
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