2016年8月


(2016年8月)

医療者は平和を希求する

理事長 井上 博之

井上博之顔写真20160522 8月は平和と民主主義を深く考える月である。71年前まで日本は戦争していた。第二次世界大戦における死者は日本人で300万人、全世界で数千万人に上る。あまりにも膨大な死者は想像に絶する。一つひとついのちに向き合い、いのちの尊さを日々感じながら仕事をしている医師・歯科医師にとって、いたたまれない思いが募る過去の現実だ。
改めて、6日ヒロシマ、9日ナガサキ、15日敗戦の日々に過去を振り返ってみることがどれほど大切なことか。
痛切な過去の反省から、反戦平和の思想が根付いてきた。しかし、平和はどこからかやってくるものではない。戦後71年にわたり平和を守る闘いが続いてきた。そして今、安倍政権がこれら戦後の営みをひっくり返そうとしている。参議院選挙の結果を受けて、改憲を含む野望実現へ突っ走る危険性をはらんでいる。東京都知事選の結果を見ても、ますます不安が募るところだ。
 しかし、国民の平和への志向は根強いものがある。それに依拠して今後の闘いを強めていくことが大切である。平和を希求する国民とともに粘り強くとりくんでいきたい。
 従来のとりくみに加えて、今年、当会は以下のとりくみをおこなう。

「反核医師のつどいin宮城」に多数参加を

 11月5~6日に東北大学医学部艮陵会館において表記のつどいが開催される。実行委員会には当会も参加し成功をめざしている。年に1回開かれているつどいであるが、27回目の今年は「震災・原発事故から5年 被災地に寄り添い考える 核廃絶・脱原発を」をテーマに、宮城で開催されることになった(内容詳細は当ホームページの「反核医師の会」のページに掲載している)。
 主催団体である「核戦争に反対する医師の会」(略称「反核医師の会」)を紹介しておきたい。その設立趣旨から要約を記載する。
《広島で、長崎で、私たちの先輩医師たちは、原爆で傷ついた人を助けようと懸命の努力をしました。しかし放射能障害を前に医学は無力でした。そのことは今も変わりありません。そして今後も…… 治すことができないのなら、私たち医師の務めは予防すること。住民の生命を守るため、医師として「核兵器」を廃絶させなければと、全国各地に「反核医師の会」が出来ました。》
 日本だけではない。国際的な医師の運動は「核戦争防止国際医師会議」(略称「IPPNW」)として広がりを見せている。
私たち医師・歯科医師は、真剣に医療にとりくむとともに、真剣に核廃絶・平和運動にもとりくむものである。

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