公害環境対策部のページ

女川原発再稼働関連

シリーズ「女川原発廃炉への道」No,69

省エネルギー社会実現への一歩
理事 高橋  征

 市内の中心に、いろいろな催しものの会場として使われる「東北電力ビル」がある。そこで開催されていた写真展に足を運んだ際に、広報コーナーの「東北電力女川原子力発電所2号機 再出発!」のパンフレットが目についた。
 東北電力女川原子力発電所2号機(BWR、82万5000キロワット)は2024年11月15日、14年ぶりに再稼働した。被災した原子力発電所として初めての再稼働となった。
 公害環境対策部として、長期にわたり「女川原発廃炉への道」シリーズにて廃炉へ向けた運動の拡大をしてきた。私も過去の記事(2025年4月25日号ほか)で、省エネルギー社会の実現の必要性などを呼びかけてきた。
 今年の夏は異常な天候により、なんと群馬県伊勢崎市で41・8℃と観測史上最高気温を更新した。熱中症による死者が各地で報告され、節電どころか電気代を気にせず、「冷房を使用して適正室温にしてください」との警告をテレビなどで頻繁に目にした。
 再生可能エネルギーとして期待されている太陽電池にも多くの問題があるが、日本で発明された次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」は、曲げることや軽量化することも可能で、現在主流のシリコン系太陽電池などと比べて、設置場所が格段と広がる可能性がある。
 柔軟性があり波型にすると平面の何倍にも面積が広がるため、ビルの壁面や自動車の屋根などへの利用が考えられる。さらに太陽電池の重要な原料である「ヨウ素」は日本に多く埋蔵されているので、経済・安保の観点からも注目されている。
 千葉県のDX推進戦略の「データセンター」の計画には、今後の電力消費量は原発10基分が必要になると書かれている。水力発電は日本では高低差が少なく、不向きである。火力発電はシリコン系太陽電池に比べて利点も多いが、廃棄時のCO2発生の問題がある。ペロブスカイト太陽電池により、ヨウ素の輸出量も多くなり、日本経済にも効果が生じる。

本稿は宮城保険医新聞2025年10月25日(1873)号に掲載しました。

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