理事長挨拶
理事長 今田 隆一

この度、第55回総会において理事長に選任された今田隆一と申します。新任の挨拶を、ホームページ上を借りて申し上げさせていただきます。
私は1976年に東北大学医学部を卒業し、初期研修の後、東北大学医学部付属脳研脳神経外科に入局、脳神経外科の研鑽の後、同科専門医として泉病院に入職しました。同病院の院長を経て、2007年に坂総合病院の院長、2014年から2年間、宮城厚生協会の理事長、2016年からは坂総合クリニック宮城県認知症疾患医療センター長となり、現在に至っております。
会員の皆さん。
全ての分野で物価高騰が起こっており、消費税の問題も合わせて医療機関の経営へ深刻な影響を与えています。また2024年の診療報酬改定以降、医療機関では収入が激減し、存続さえ危ぶまれる事態となっています。国民の生命と健康を守るためには、新自由主義・軍拡路線から、医療・社会保障を重視し、ジェンダーを含むあらゆる格差・差別を解消する政策への転換が強く求められています。
私たちはこの間、高額療養費制度の改悪を止めることができました。マイナ保険証、「医療D X」についてもその問題点をいち早く指摘、「保険証を残せ」の声を大きな世論として作り上げてきました。とはいえ、当保険医協会はこの2年間、組織運営上の問題を抱えてきました。
もともと協会は「保険医の生活・権利を守り、国民医療の向上、医療保障の充実をはかり国民の健康を確保することを目的」とした組織です。私はそのミッションを実現するためには理事会、事務局の力量を飛躍的にあげる必要がある、と考えております。事務局にはこの2年間、4名の新入職の職員を得ることができました。この間の問題を克服するために事務局長はじめ一同、息高く、頑張っております。また総会では理事の定数を15名と決めていただきました。また理事長とともに総務会議・理事会の運営に責任を持つ副理事長は定数4名となりました。しかしいずれも定数にとどいておりません。理事会ならびに事務局の更なる強化には会員の皆さまからの強いご支援が必要です。
会員の皆様のご指導・ご鞭撻を糧に、理事会・事務局一同、総力を挙げて頑張って行く所存です。よろしくお願い申し上げまして、新任のご挨拶とさせていただきます。
宮城県保険医協会理事長
理事長 今田 隆一
