理事長挨拶

(2024年1月)

あけましておめでとうございます

理事長 井上 博之

 新しい年の始まりにあたって、目先のことから少し眼を離して、長期の見通しに基づく問題を考えてみました。また、いろいろと地球規模での問題も考えました。
今や気候危機は無視できなくなりました。産業革命からの地球温暖化の到達点は、ついに国連事務総長をして「地球沸騰化」と言わしめる状態にまで至りました。
事態は深刻です。でも「地球温暖化なんて信じない」とおっしゃる方もあるようです。そのような方は、「昨年の夏が異常に暑い夏だったぐらいで大騒ぎするんじゃない」と言われます。
そこで改めて、地球規模での事態を直視してみます。世界の各地で洪水被害が起こっています。アフリカでは深刻な干ばつが続いています。それらの地域では、すでに多くの人命が失われています。昨夏の高温は日本だけの現象ではありませんでした。世界の平均気温が、観測史上最高でした。海水温も過去最高です。南極や北極の氷も融けています。もちろん、高山の氷河も。やはり冷静に見てみれば、容易ならざる事態が進行していると見るべきです。
これらの原因を創り続けてきたのは人間です。人類の諸活動が地球環境に危機をもたらしてしまった時代区分として、現代は「人新世」と呼ばれています。
一方、人道的危機も進行しています。残念なことに、イスラエルとパレスチナで戦火が止みません。地球規模の気候危機が進行しているときに、人類が殺し合いをしていてどうするんだと言わなければなりません。
未来を見つめた、若者たちの世界的な運動に注目します。わが会員の中には、再生可能エネルギーの普及に取り組んでおられる方がいます。希望です。
最後に、足元も見てみます。希望をもって明日への一歩を踏み出せる年にしたいものです。政府による社会保障の破壊を防ぎ、安心できる医療を構築するのは保険医協会の使命です。今年は、診療報酬・介護報酬の改定があります。これもとても大事です。
宮城県保険医協会として様々な課題に全力で取り組みます。

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