理事長談話「宮城県議会議員選挙結果について 県民が県政に関心を持てるよう大いに働いほしい」


談話

宮城県議会議員選挙結果について
県民が県政に関心を持てるよう大いに働いほしい

理事長 井上 博之

 10月27日に行われた県議会議員選挙は、残念ながら代わり映えのしない結果に終わりました。
 第1に、34・8%という、あまりにも低い投票率が問題です。台風被害が影響したとはいえ、県議会に対する県民の期待が薄らいでいるのか、有権者の3人に1人しか投票しなかったのです。この事態を深刻に受け止める必要があります。
 第2に、県政与党と野党の議席数に大きな変化なく終わったことです。県政に対する批判的意見がささやかれる中で、議席数に反映されることを期待しましたが叶えられませんでした。
 宮城県保険医協会では、今回の選挙にあたって、県政への重点要求を7項目にまとめました。この要求について、主要政党と各立候補者に対するアンケートを実施しました。
 政党からは、自民、立民、国民、共産、社民の5党から回答をいただきました。野党4党からは、ほぼ協会の要求に理解を示していただきました。
 また、79人の立候補者のうち31人から回答をいただきました。そのうち当選された方は24人でした。さらに、協会の要求項目すべてに賛成いただいた新議員は12人、部分的に賛成いただいたのは10人でした。
 地域医療構想や女川原発再稼働、水道事業の民営化の問題など、重要な県政の課題が差し迫っています。当会が、医療機関の避難計画と安定ヨウ素剤配付調査に基づいて、女川原発再稼働中止を求めた県議会への陳情は、残念ながらまともに審議されませんでした。
 新しい県議会には、県民が県政に関心が持てるように、県民のために大いに働いていただくよう求めていきます。アンケートに示された新議員のご意見を参考にしながら、より良き宮城県政のために、今後とも宮城県保険医協会も、努力を重ねていきたいと考えています。

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