「女川から未来を考えるつどい=加藤登紀子トーク&ライブwith小出裕章」に参加して


「女川から未来を考えるつどい=加藤登紀子トーク&ライブwith小出裕章」に参加して

理事 島 和雄

8月10日に行われた、女川から未来を考えるつどいに参加した公害環境対策部長の島和雄理事より報告が寄せられました。

8月10日朝、時折強く降る雨の中、市民グループがチャーターしたバス3台、総勢150名ほどの中に私達も加わり、女川に向かった。
「震災で壊滅的打撃を受け何も無い中で、原発を抱える町、女川から、安心して暮らせる明るい未来を発信していきたい」と言うこの企画は、女川原発の現地視察の際、案内をして頂いた町会議員の高野博氏から聴かされていた。
 何とか参加者数1000名を目指したいと言うことで、当協会からも応援することにした。しかし、未だ公共交通手段も充分とは言えず、駐車場も少ない。この悪天候の中、1000名をも超える参加者を確保することはできるのか。
「やはり原発頼りの田舎ではダメだ」と言われないようにと、祈るような気持ちと不安で会場に入った。
開演30分前。すでに会場は七割ほどの入り。小出さんのトークがはじまる頃には満席状態。さらに座席を増設し、ついには1500名を超えた。
小出さんは青春時代に女川で過ごし、原発の反対運動を行っていたとのこと。「大熊町や双葉町は、今や無人となった。放射能で汚れた町は復興できないが、女川は必ず復興できる。故郷を失う危険と引き替えに得るカネに頼ること無く、豊かな海とともに復興する町になって欲しい」とのメッセージだった。

 引き続き加藤登紀子さんのライブ。生の迫力は違う。深く静かな歌声に慰められ励まされ、そして震災のあの時を思い出し、思わず涙してしまう人もいた。会場は大いに盛り上がり、予定時間をも超過した。
私達は、バスの時間の都合で最終の盛り上がりの中を退席しなければならなかったが、改めて反原発の確信と満足感に満たされ、帰路についた。
バスツアーを企画された「女川原発再稼働を許さない!2014みやぎアクション」の方々に感謝の気持ちでいっぱいだ。

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