(2018年9月)
女川原発再稼働に反対し廃炉を求めます
理事長 井上 博之
宮城保険医協会は、東京電力福島第一原発事故の教訓を活かすためにも、東北電力が進めようとしている女川原発2号機の再稼働に強く反対してきました。昨年、河北新報が実施した世論調査では、再稼働反対が7割近くに達するなど、県民の意見動向も明瞭に示されています。
女川原発の周辺地域にも病院や介護施設などがあり、万一事故が起きた場合の避難計画の策定状況にも注目してきました。その避難計画の調査結果の検討から、女川原発は廃炉する以外にないとの見解を表明してきました。
県民投票条例を求める運動に協力します
いま、女川原発再稼働について県民の意思を示す「県民投票」の実現を目指す運動が始まっています。「女川原発再稼働の是非をみんなで決める県民投票を実現する会」(略称:みんなで決める会)が進めています。
この運動は、再稼働の是非を問う前に、県民にとって大事な問題を県民みんなで決める制度を作ろうとする運動です。女川原発再稼働の地元同意を県知事や自治体首長などにお任せするのではなく、県民自らが決められるようにするための、宮城県では初めての試みです。宮城の民主主義を育てる運動と位置づけられます。
当協会理事会は、この運動の趣旨に賛同し、住民直接請求運動に積極的に協力することを決めました。会員には、署名を集める「受任者」になっていただくなど、できる限りのご協力をお願いしました。
宮城県民一人ひとりに問いかけ意思表示を求める、この運動の広がりを心から期待するものです。