(2020年11月)
みんなで力を合わせ 女川原発再稼働阻止を!
理事長 井上 博之
今年9月から10月にかけて、女川町議会、石巻市議会、そして宮城県議会が、東北電力女川原発2号機の再稼働に賛成を示しました。それを受けて、女川町長や石巻市長、宮城県知事も再稼働同意を表明するとみられています。
世論調査などで示された、原発再稼働に不安を感じる県民の意見は尊重されないまま、ことが進んでいるようにも見えます。
そのような流れに掉をさすために、当会は、今月1日に公開講演会を開きました。『福島原発事故から学んだこと「戦う市長」が語る~それでも女川原発を再稼働させるのか~』と題して、前南相馬市長の桜井勝延氏の話を聴きました。福島第1原発から20~30㎞圏にある南相馬市で起こったことをリアルに語っていただきました。不眠不休で市民のために奮闘された市長でなければ話せないような内容に、参加者は大きな感動を与えられたようです。
改めて、福島原発事故の辛く深刻な教訓を、決して忘れてはいけないと心に刻みました。女川原発再稼働問題に取り組む団体からの発言もいただきました。再稼働への同意手続きが進んでしまったようにも見えますが、すべてが決まってしまったわけではありません。まだ、決して誰も諦めてはいません。工事が進行中の女川原発2号機の再稼働は早くて2年先です。再稼働阻止の運動はまだまだ続きます。
私たちは、どこまでも宮城県民の未来のために、責任ある行動をとり続けます。とても危険な代物である原発は廃炉するしかありません。多くの宮城県民やさまざまな団体とともに、東北電力が再稼働を諦めるまで、力を合わせて運動を展開していきます。悔いを残さないよう、皆さんご一緒に頑張ってまいりましょう。