談話「総選挙、知事選挙にあたって」


談話

総選挙、知事選挙にあたって

理事長 井上博之

 いよいよ選挙です。当会は、保険医の要求実現にとって、とても大事な機会だと位置づけています。コロナ禍の中で国民のいのちと医療が脅かされる事態が続き、政治の果たす役割の大きさを痛感しました。「選挙をやっても変わらない」と諦めの声も聞こえますが、政治は選挙を無視しては変えられないでしょう。私たちは、「みんなで選挙に行きましょう」と呼びかけます。
 自民党の総裁選びが終わり、岸田文雄氏が総理大臣になることが確実になりました。安倍・菅と続いた自公政権から変わって、国民目線での政治への転換は期待できるのか、しっかりと見定めていく必要がありそうです。
 この1年半余、政府のコロナ対策では、迷走、無為無策、現場無視が相次ぎました。このことから、国民の声や現場の意見を聴く姿勢のない方には、次の国会議員になってほしくないと強く思います。そのため、当会は、選ぶための情報を、全会員にお届けします。
 総選挙については、各政党と各候補者に対して、保険医の要求への見解を尋ねました。また、県知事選挙については、病院の再編・統合問題、女川原発の再稼働、福島第一原発事故の処理水海洋放出、水道事業の民営化などについての考えを質問しました。回答結果は、保険医新聞とホームページに掲載します。
 選挙で変化を創り出し、新しい政治への展望を切り拓きたいものです。何よりもいのちと人権を守れるよう求めていきます。医療や社会保障の充実が図られなければなりません。公衆衛生体制の拡充も、この間の教訓から導き出されます。75歳以上医療費2倍化など、患者・利用者の負担増はストップさせましょう。低医療費政策を批判し、診療報酬の大幅引き上げを実現させましょう。
 当会は、選挙にあたって、特定の候補者や政党を支持したり推薦したりすることはありません。会員の皆様が選ぶ上で、参考にしていただきたい情報はできるだけ正確にお伝えします。
 二つの選挙結果が、より良い国政、県政につながるよう、最善の努力を重ねていきたいと考えています。また、選挙の取り組みに関するご意見も期待しております。

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