(2023年1月)
あけましておめでとうございます
理事長 井上 博之
新年から話題にするのも躊躇したくなる、とんでもない事態です。昨年12月16日、岸田内閣が、まともな議論もなく安保関連3文書を閣議決定してしまいました。憲法9条に基づく平和国家のブランドを、こんな形で捨ててしまってよいのかが問われています。この道はいつか来た道?胸騒ぎのする新年です。
コロナ、社会保障削減、物価高など、昨年からの持ち越しの諸問題もあり、皆様にとって気の休まらない新年をお迎えかと推察いたします。
75歳以上の高齢者の窓口負担2倍化が実施されて3カ月になります。そのうえ物価高騰が続いています。国民生活への影響ははかり知れません。このような情勢の中、当会が追求してきた、国民との協力・共同がいよいよ求められる年となると考えています。
宮城県知事が強引に進めようとしている、4病院再編統合問題では、地元住民が当該病院の医師や職員とともに反対運動に起ちあがりました。医療機関にとって重大問題の、オンライン資格確認システム導入義務化と現行の健康保険証廃止方針も、高齢者をはじめ国民の不安をかきたてています。切実な国民の声を政治に反映させることはできるし、それが叶う年にしていきたいものです。
宮城県保険医協会は、国民医療の向上めざし、会員とともに、さまざまな活動を拡げてきました。会員みんなで創る保険医協会として、さらなる前進の年にできればと切望しております。
今年も変わらずご厚誼いただきますようお願いし、新年のご挨拶とさせていただきます。