投稿「宮城県会議員選挙 政党アンケート回答をよんで」


宮城県会議員選挙

政党アンケート回答をよんで

宮城県保険医協会顧問 北村 龍男

 10月5日付の宮城保険医新聞に掲載された、県議選に当たっての政党アンケートの回答を読んだ。設問①、②の回答について述べる。

設問① 宮城県が進める仙台医療圏の4病院再編構想について

・自由民主党の回答について
 「医療機能の拡充と補完連携は不可欠」「県民に対する十分な情報提供と説明、意見聴取など丁寧が議論が必要」と述べている。
 受け入れられる表現ではあるが、知事の現在の進め方にストップするとは言っていない。受け入れることはできない。

・立憲民主党の回答について
 仙台市と仙台市以外に分けて考えていることは、両者とも当事者であることと考えると重要な視点と思う。仙台市以外というのは、どこ範囲なのか?

・日本共産党の回答について
 「移転構想は撤回をもとめる」「この再編構想自体が地域医療と地域包括ケアを破壊する」との意見・見解はそのとおりである。

 

設問② 医療提供体制について

・自由民主党の回答について
 現在の4病院統合・合築は、地域医療構想の一つの案である。自民党は知事の与党であり、4病院の統合・合築にはっきりした意思表示をまずすべきである。
 保健所については、人員増は必要であるが、支所化した保健所の復活が必要でないか。

・立憲民主党の回答について
 地域医療構想の見直しは、指摘の通り必要と考える。「必要な医療の提供」をどう実現するのか?

・日本共産党の回答について
 指摘の通りである。しかし、「4病院問題の撤回」だけでは、医療提供体制は守れない。。「地域医療の拡充」は、医療だけを検討しても良い構想は出てこない。住民、医療・介護・福祉関係者などの協議で「街づくり」の視点、あるいは「住まい、生業、医療を一体」に考える必要がある。また、コロナ禍を経験し「医療には余力が必要」との観点も欠かせない。

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