10月5日、保団連女性医師・歯科医師学習交流会が開催され、24協会、45名が参加しました。(宮城からは女性部員3名が参加)
坂井八重子保団連女性部長より今後の保団連女性部の活動方針について基調報告があった後、震災後の東北の現状について岩手、宮城の2協会が指定報告を行いました。宮城からは矢崎とも子女性部員が、自身も被災しながら、被災地で医療活動を行った際の経験や、放射能について「母親目線」の講演会を各地で行ったことについて報告。協会で取り組んだ被災者医療費一部負担金免除に関するアンケートについても説明し、免除の継続と拡充の必要性を訴えました。
福島の参加者からは「私の周りの人達は原発の話を嫌がって話題にしようとしません。「原発」と聞いただけで怒りだす人もいます。私も事故後の被曝ことを考えると苦しくて、恐ろしくてたまりません。しかしそれを忘れて何もなかった事にすれば苦しまないで楽に生きられます。福島市内に住んでいる私たちは強制避難区域とはまた違った苦しみを抱えているのです。」と福島の悲痛な現状について訴えました。
参加者からは「震災復興が進んでいない東北の厳しい状況についてよくわかりました」などの感想が寄せられました。
交流会の冒頭では、毎日新聞記者の東海林智氏より「安倍政権下の労働政策と女性の働き方」について特別講演がありました。
現在安倍政権は、正社員と非正規社員の間に勤務地や労働時間、仕事内容が限定された「非正規社員」なる新しい制度をつくろうとしています。東海林氏はこれを賃金の上昇を妨げ、労働者をより解雇しやすくする狙いが隠れていると指摘。女性管理職の登用推進を目標に掲げていることについても、本当に推進しようとするならば男性の長時間労働の解消と、家庭での家事分担の見直しが必要であると批判しました。