反核医師の会は12月6日、映画『不毛の地』を上映し、下記のアピールを採択しました。
アピール
福島第一原発事故で大量に放出された放射性物質は、今、指定廃棄物の最終処分場問題として宮城県民に不安と苦しみをもたらしています。さらに東北電力女川原発の再稼働に向けた動きもそれに追い打ちをかけています。
本日、わたしたちは、映画『不毛の地』を上映し、ロシアの使用済み核燃料処理施設のずさんな管理による住民の健康被害、環境破壊と、原発、核産業に依存する社会が生み出す深刻な現実について認識をあらたにしました。
原発からの使用済み核燃料の処分はどうするのでしょうか、100万年もの間、その管理に責任を持てるのでしょうか。残念ながら、人類は未だ放射能を無毒化することはできず、原発は制御不能な技術と言わざるをえません。ひとたび事故が起これば社会および自然界に甚大な苦痛と影響を与えることは今や明らかとなりました。私たちは、福島原発事故の再来を強く危惧します。
衆議院選挙にあたり、この問題を大きな争点とすべく、本日、次の2点を決議し、アピールとします。
一、すべての原発は再稼働せず、廃炉とすること。
一、指定廃棄物最終処理場計画は白紙に戻し、国民の議論を尽くすこと。
2014年12月6日
核戦争を防止する宮城医師・歯科医師の会
『不毛の地』上映会 参加者一同