宮城県保険医協会
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2016 年度 公害環境対策部 報告 5.(会員専用)
女川原子力発電所過酷事故時における原発から30km圏にある医療・介護福祉施設等の避難計画に関する調査(二次)報告①
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2016年12月 理事長挨拶
Posted on
2016年12月1日
by
adminhok
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(2016年12月)
女川原発再稼働に強く反対します
理事長 井上 博之
安倍政権は、東京電力福島第一原発事故についての解明が十分にされていないにもかかわらず、全国で停止中の原発を再稼働させようと躍起になっています。
宮城県も原発立地県です。女川原発をどうするのか、県民にとっては不安の種となっています。女川原発の再稼働を想定して、宮城県は原子炉から30㎞圏内の医療機関や介護福祉施設に対して、事故が起きた場合の避難計画を作成するよう要請しています。
宮城県保険医協会では、この事態を重く見て、昨年と今年の2回にわたって、該当する医療機関や施設に対して、避難計画の策定状況についての調査を行いました。昨年は、回答を寄せられた66施設のうち避難計画策定済みは1施設のみでした。1年後の今年の調査では、43施設中2施設のみという結果でした。ほとんどの施設は、計画策定に苦慮されていました。なかなか妙案は見つからないようです。こんな状態で、もしも原発で過酷事故が起こってしまえば、そこから安全に逃げることは不可能に近いのではないでしょうか。
5年8か月前、福島の病院で起こった悲劇を引き合いに出すまでもなく、移動に困難を抱える病者や弱者の安全確保は並大抵のものではないことが想像できます。悲劇を繰り返さないための根本的な解決は、原発の廃炉以外にありません。
私たちは、宮城県民のいのちに寄り添い、健康で安全な社会の実現を目指す医師・歯科医師として、東北電力女川原発の再稼働準備を直ちに中止し、廃炉を検討されることを強く求めます。鹿児島や新潟で反原発の知事が誕生したことに勇気づけられ、再稼働反対の国民多数とともに運動を盛り上げていきたいと思います。
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