(2017年1月)
もっと声を上げましょう! 力を合わせましょう!
理事長 井上 博之
あけましておめでとうございます。
会員の皆様にとって、また、国民医療向上に関心を寄せておられる皆様にとって、新しい年が希望溢れる年となりますよう祈念いたします。私ども役員一同、今年も、皆様に役立つ協会としていくための努力を続けてまいります。
保険医協会の原点に立ち戻り、今年もさまざまな課題に取り組んでいきたいと考えています。改めて、その原点を確認することから始めたいと思います。会則第3条は本会の目的を「保険医の生活・権利と経営を守り、国民医療の向上、医療保障の充実をはかり国民の健康を確保する」としています。新鮮な気持ちでこの目的達成のために前へ進んでまいります。
新年ですから明るい話題から始めたいのですが、今日の状況からすれば、あまり楽観的ではいられません。70歳以上の高額療養費上限額の引き上げなど、「患者負担増計画」が次々と打ち出されています。厚労省自らが、社会保障を乱暴に壊すような計画を進めようとしているといってもよいでしょう。
しかし、国民世論に反したことを強引に進めるという非を負っているのは、政府・厚労省です。先月の、年金支給額を削減する年金制度改革関連法の強行可決は国民の間では反対多数でした。国民が望まないことを、納得できる説明も無しに、ごり押しで通してしまう安倍政権のやり方は、多くの方が「おかしい!」と感じています。
まずは「おかしいぞ!」「国民の声を聞け!」と声を上げることから始めようではありませんか。そして、国民多数の意見を反映させるために、同じ想いを持つ人や団体が力を合わせることを大事にしましょう。昨年の参議院選挙で発揮された、市民連合・野党共闘の力に期待します。皆様とともに、前向きに、希望をもって進める年にしていきたいと願っています。