(2018年1月)
もっともっと多面的に「連携」を発展させる努力をします任
理事長 井上 博之
あけましておめでとうございます。今年はあらゆる場面で「連携」がいっそう大切になる年となると予測しています。
当協会の活動も、さらに「連携」を意識して進めます。これまでも研究会や地域医療活動を通じて「医科歯科連携」の取り組みを進めてきました。感染症をめぐる問題や、糖尿病と歯周病の関連など、医療連携が切実に求められています。
4月には、診療報酬と介護報酬・障害福祉等サービス報酬の同時改定があり「医療と介護・福祉の連携」もさらに求められます。国保の県単位化と地域包括ケアの推進でも連携の課題が絡まってきます。
今年15回目の開催となる「子育て支援シンポジウムは」、子育てに関わる広範な人々の参加を得て連携を広げています。また、保険でより良い歯科医療の実現を願う「いい歯デー市民のつどい」は、医療関係団体と県内の消費者多数を組織するみやぎ生協とが協力して、運動を発展させてきました。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターに、当協会は、震災直後の結成時より参加してきました。震災からの復興が進むにつれ、問題点や課題が見えにくくなってきています。震災から間もなく7年、県内の諸団体が連携し問題にあたっているセンターとともに、被災者本位の復興支援に努めます。
昨年12月10日、国際NGO「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞したことは大変喜ばしいことでした。当協会は、「核戦争を防止する宮城医師歯科医師の会」の運動を通じてICANとも関わってきました。「核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任である」との想いで、世界の反核運動との連携も発展させます。
多方面で連携が進み、医療や社会保障の前進が得られるよう、当協会の持てる力をしっかりと発揮できる年にしたいと願っています。皆様、今年もよろしくお願いいたします。