女性部企画「防犯・護身術講座〜身近な危険から自分を守るために〜」開催報告


女性部企画

医療機関向け防犯講座

日頃の対策や護身術を解説

小松 聡 氏

小松 聡 氏


 当会女性部は11月18日、「防犯・護身術講座~身近な危険から自分を守るために~」を開催しました。会員や会員医療機関のスタッフなど25人が参加しました。
 講師を務めた仙台中央警察署生活安全課の小松聡氏は、「警察を呼ぶか迷った場合、たとえ誤報だったとしても警察は怒らない。中立な警察官が入ることが良い場合もあるため、不安に思ったら遠慮なく連絡してほしい」
 講演では診療所における防犯対策のほか、腕をつかまれた際の離脱方法などの簡単な護身術も解説しました。講演の主な内容は以下のとおりです。

クレーム・クレーマーへの対応
 正当なクレームは有用なアドバイスとなりますが、言葉尻や取るに足りないことに対し反復・継続して不当な要求をするクレームは「悪質なクレーム」と言えます。正当か悪質かの見極めは難しいことですが、「いわれなき抗議」には毅然と対応し、不当な要求は交渉の拒絶が重要です。

悪質なクレーマーへの対応
 人格への攻撃や金銭等を要求する悪質なクレーマーは、必ず2人以上で対応することがポイントです。必要なときすぐに通報できるよう、あらかじめ管轄の交番や警察署の連絡先を調べ、見える位置に貼っておいたり、「警察官立ち寄り所」などの看板を掲示したりすると効果的です(看板はホームセンター等で購入可能)。電話は録音し、録音することを相手に伝える音声を流すのも効果的です。

「不審者」よりも「ホットスポット(危険箇所)」を警戒
近年の防犯対策では、不審者を見つけ出すことよりも「ホットスポット(誰でも出入り可能で、事件が起きやすいとされている場所)」の警戒が重要と言われています。改めて院内や周辺環境を確認し、ホットスポットを減らすとともに、日頃の警戒や変化を見落とさないことが防犯対策となります。

日頃からの対策
防犯機材の設置だけでなく、来院者への明るい声掛けも不審者の早期発見に効果的です。日頃から職員同士の声掛けができていれば、院内で連携が取れていることが伝わり、事件が起きにくくなると言われています。
護身術講座で胸ぐらを掴まれた際の離脱方法を実演する様子

護身術講座で胸ぐらを掴まれた際の離脱方法を実演する様子

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