2018年4月 理事長挨拶


(2018年4月)

多方面へ「連携」を広げ深めましょう

理事長 井上 博之

井上博之顔写真20161227 4月1日、診療報酬と介護報酬の改定が同時スタートとなりました。地域包括ケア推進が叫ばれる中での改定です。改定では、医科歯科連携や多職種連携が重視されています。さまざまな問題点を感じる改定内容ですが、そこで求められている「連携」には注目すべきだと思います。

宮城県保険医協会は、従前から「連携」の取り組みを重視してきました。15年にもわたって毎年開催してきた子育て支援シンポジウムは、子育てに関わるあらゆる職種や市民とともに考える場となってきました。地域医療懇談会では多職種が集まって「地域包括ケア」などのテーマで話し合ってきました。これからいっそう協力が求められる、糖尿病と歯周病をめぐる医科歯科連携の研究会も行ってきました。お口の健康を広めるために「いい歯デー市民のつどい」を消費者団体と共催で進めてきました。

 最近、介護関係者との会合の席で、「地域の会議にほとんどお医者さんが参加されない」との苦言をいただきました。「診療が忙しくてなかなか出られないのです」と言い訳をしたい気持ちになりましたが、ぐっとこらえました。これからは、忙しい合間にも、地域で連携するために努力することが重要な仕事だと、捉えなおして臨む必要があると考えます。これまで以上に、更なる連携を求めて取り組みを進めることが大事です。

 今年度、あらゆる機会を通じて「連携」の輪が広がり、交流が生まれ深まっていくよう、宮城県保険医協会の取り組みも進化させていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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