「自分ごと化」すべきIT-BCP策定の重要性~中小規模の病院や診療所に向けて~
宮城県保険医協会理事 八巻 孝之
わずかの時間にもかかわらず診療システムが停止した結果、医療機関が大混乱に陥ってしまったという経験はないだろうか。今やシステムが動作しなければ医業は成り立たない。システム活用を進めるほど、システム停止時のリスクは高まることになる。災害など事前の予測が極めて難しい事態が起こったときでも、その損害を最小限に抑えるとともに、事業の中断を最小限に抑えるための方針や体制、手順を示した計画がBCP(Business Continuity Plan)である( 図 )。そのリスク回避のために必要なのがIT-BCPの策定である。
図:BCPの概念(内閣府防災の事業継続ガイドラインより抜粋:(https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/pdf/guideline03.pdf)

図:BCPの概念(内閣府防災の事業継続ガイドラインより抜粋:(https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/pdf/guideline03.pdf)