第2回公害環境現地視察会「再生可能エネルギー市民共同太陽光発電所視察」


DSC07026 のコピー① 協会は3月29日に第2回公害環境現地視察会を実施、福島県南相馬市と浪江町を視察しました。現地コーディネートを志賀勝明氏(小高九条の会世話人・相馬双葉漁業協同組合請戸ホッキ会長)に依頼し、公害環境対策部長の島和雄理事、杉目博厚部理事(同部部員)、井上博之副理事長と事務局2人の5人が参加しました。

DSC07118 のコピー②DSC07054 のコピー③DSC07060 のコピー④ DSC07066 のコピー⑤ DSC07100 のコピー⑥ 視察では主に、浪江町立請戸小学校、浪江町中心街、希望の牧場、鈴木安蔵氏生家を視察した他、太陽光発電所(合同会社金谷村守りソーラー)を訪れ、地元住民と懇談しました。

 南相馬市から浪江町に入ると、すれ違う人もほとんどおらず、町全体が静寂に包まれていました。請戸橋から1㌔グラムあたり8000ベクレル以下の廃棄物焼却場(建設中)を遠望しました。また、町立請戸小学校は、鉄筋コンクリート剥き出しの壁、亀裂の入った階段など、震災、津波の被害が当時の状態のままになっていました。

DSC07112 のコピー⑦ また、バス車内で志賀氏は、福島第一原発について、自身は建設計画段階から建設反対を訴えていたこと、町が推進してきた原発は住民を苦しめ地域を分断する元凶になったこと、原発を推進してきた住民にとっては、事故前の原発への認識を一度に受け止め転換することは困難なことなど説明しました。

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DSC07141 のコピー⑧ DSC07192 のコピー⑩ その後は、希望の牧場を訪れ、牧場の方から放射能に被ばくした牛を今でも飼い続けている経緯や、約300頭の牛の内、約20頭の体に白斑が出現したことなど報告がありました。

 視察の後半は、志賀氏の案内で、アジア太平洋戦争後に「憲法草案要綱」をまとめ、GHQに影響を与えたとされる鈴木安蔵氏の生家を視察しました。


DSC07242 のコピー⑪DSC07251 のコピー⑫ また、南相馬市小高区金谷地区で、地元住民が中心となり出資・設立した太陽光発電所の金谷村守りソーラーを訪れ、中心的に関わっている住民の方から、原発事故の影響で使っていない農地を活用し、地域再生のために発電所を建設した経緯や、運営方法について説明がありました。

 最後に、南相馬市からの帰路途中、宮城県岩沼市防災公園に立ち寄り、千年希望の丘や防潮堤を視察しました。

 

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