保団連女性医師・歯科医師学習交流会(2015.10.25)報告


保団連女性医師・歯科医師学習交流会(2015.10.25)報告
女性歯科医師の存在をどう生かすかが課題
理事・女性部部員 佐藤晶子

 10月25日に行われた、保団連の女性医師・歯科医師学習交流会に出席した佐藤晶子理事より報告が寄せられました

 大阪歯科保険医協会会員で大阪大学歯学部同窓会女性会員検討ワーキンググループ委員である佐々木有美先生から「女性会員アンケートからみえること~大阪大学歯学部同窓会女性アンケートを実施して~」と題し特別講演がありました。大阪大学歯学部同窓会は会員の20%が女性であり、ここ十年では卒業生の約40%を占めているとのことでした。
 女性歯科医師が現役で働き続けるためには、結婚、出産、育児、介護などの生活スタイルの変化に伴い生じる様々な問題と上手につきあうことが必要であり、同窓会でどのようなサポートができるか検討することを目的として平成25年11月に会務諮問委員会女性検討ワーキンググループが女性会員の現状把握のために実施したアンケート調査とのことです。回答率は40%でした。仕事を中断する理由は子育てが多く、仕事の復帰にあたりの支援が必要であること、仕事復帰のためのプログラムや経験者との情報交換の機会を求めていることがわかりました。
 結婚・出産後も仕事を続けていくためには①夫や家族の協力②職場の支援が必要との回答でした。大阪大学歯学部同窓会女性会員は出産、育児、介護などそれぞれ経験し、いろいろ悩みながらも歯科医師として誇りを持って仕事を続けていること、その中で要望が多かった講演の際の託児施設について即時検討され、平成26年度から臨床談話会のチャイルドルームが開設されたことなどの紹介がありました。今後、他大学歯学部同窓会でも同様のアンケートが実施されていくようです。
 女性歯科医師の問題には女性だけでも解決しない、また歯科だけでも解決しないこと、就労する医師、歯科医師がこのことを共有して働きかけることが必要であるという午後の保団連女性部の板井部長の基調報告でのまとめでした。
 アンケートで改めて今まで少数派であった女性歯科医師が多数派になった現在、社会変化に対応する医療体制の再構築には女性歯科医師の存在をどう生かすかが課題と感じた交流会でした。151025保団連女性医師・歯科医師学習交流会

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